光熱費1/2 住宅(自立循環型住宅)04 -日射熱の利用-
自立循環型住宅(※1)への設計ガイドライン から 引用してみます。
リーフレットは、皆様にお配りするために
一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)より 領布を受けたものです。
一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)より 領布を受けたものです。
建物からの熱損失を減らす事は、暖房エネルギー削減のための基本ですが
建物が取得する熱を増やす事によっても暖房負荷を削減する事が出来ます。
「陽射しのぬくもり」,「窓からのそよ風」= ”自然に開かれた心地よさ” 「エアコン」で、コントロールされた室温 = ”自然から閉じた心地よさ” はたして、この 二つの 心地よさは同じものなのでしょうか? 「エネルギーがなければ心地よく感じられない?」 シミュレーションツール、<ENERGYPLUS>によって、温熱環境の 基本を学び、自然室温 で暮らせる「開かれた心地よさ」を、目指します。
先日の「川内の家」のエントリーでも触れましたが、
日射遮蔽 は 積極的に 検討していましたが、日射取得 については
当初、これといった目安がなかったのです。
当然、窓から日射が差し込み 木漏れ日の中に居れば 暖かく感じる事でしょう。
でも、その お日様 が 「いったいどれぐらい、部屋を暖めてくれるのか」
それが、はっきりしなかったのです。
① 日射が差し込む時間はどれぐらい(何時間ぐらい)」なのか。
② 入り込んだ日射 は 部屋をどれぐらい暖めてくれるのか。
そのうち、①は、 SketchUp という ソフトで 確かめられます。
ある冬の24時間の室温を グラフ化。
120m2の住まいです。
午前7時半ごろから 外気温の上昇とともに 室温もあがってきました。
13時には 外気温 10℃ と その日の ピークです。
その後、夕刻へと外気温は下がっていきます。
ところが、17時 をピークに 室温は ゆっくりと下がり始めますが 24時には 13℃
下がり方が、ゆっくりなんですね。
外気温の変化が そのまま 室温の変化にはならないのです。
これは、 昼間の日射を 室内の床、壁、天井 が 暖かさを 蓄えて
その後、ゆっくりと 吐き出しているからなんです。
断熱がしっかりしていなくて、日当たりも悪い
そんな、鉄筋コンクリートの部屋が 一日中寒い。
これは、コンクリート が たくさんの 「冷たさ」 を蓄えこんでいるからなんですね。
ただ、この計算、とっても 大雑把に 捉えたものだという事が大切です。
例えば、120m2の住まい ですが 北の部屋 と 南の部屋、
1階 と 2階、窓の位置、
同じ条件ということはありませんから、このグラフが とはいきません。
それを 可能にするには 精巧なツールが必要です。
それでも、こうして 温度変化を 目で捉えられることで、
日射は遮ればいい、採り入れればいい という検討が 出来るようになってきました。
今日はここまで ですが 蓄熱まで含めると ホント 深いけど難しい、
次回も引き続き 日射利用 のご紹介。
(※1)「自立循環型住宅」 は、一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)の
商標です。
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