2019年6月29日土曜日

エネルギーパスー2

このような、(建築設計書籍ではない)一般向けの新書本でも
エネルギーパスの事に触れている。

◆エネルギー証明書
ドイツの省エネ法(EnEV)の2007年改正時には
「エネルギー証明書(エネルギーパス)」制度が導入されている。
専門家によるエネパス発行費用は200~800ユーロ、現地の立ち入り調査が必要

この制度の開始にあたって政府機関が、エネパスの先行取得したオーナーにアンケートを
行っているのだが、約半数のオーナーが肯定的に捉えている という。

日本では、住宅における「2020年の省エネ法全面義務化」を延期
改めてその温度差を認識。

比較的 平易な内容なので是非 手に取って一読してみてはいかがでしょう。
というのも、日本では延期になった と書いたが
その先延ばしになった省エネ基準を
満たしていない場合には、税制面、補助金 の優遇措置(先導によるインセンティブ)が
適応されないことがあるのです。 

 

2019年6月28日金曜日

エネルギーパス

アンドレア氏の、スライドの中に エネルギーパス が表示されている。

EUなどの先進国では、賃貸・売買などの不動産取引時に、「家の燃費性能」が、エネルギーパスにて明示されている。床面積1m2あたり○○kW時必要という形で数値化されており、誰でも簡単に家の燃費を確認する事ができるため、立地やインテリアなどと同じく「家の燃費」が住宅の価値基準として重要な判断要素となっている。
なお、生活スタイルなどによる変動は考慮していないため、住宅の省エネルギー性能を比較する基準であり、実際の燃費を保証するものではない。

例えば、こんな感じ。

必要エネルギー:
この住宅で室温を冬期20℃、夏期27℃以下、一定の給湯を使用するなどの、所定の生活を一年間過ごした時に冷暖房、給湯、換気、照明を
使用するのに必要となるエネルギー量。給湯器や発電システムなどのアクティブな設備効率は含まれない、断熱性能や日射コントロール性能などのパッシブな省エネルギー性能。
この住宅自体の省エネルギー性能を示す値であり、数値が少ないほどに高性能であり、高い居住快適性や健康性能をもつ。

最終消費エネルギー:

住宅自体のエネルギー需要である必要エネルギーを、導入予定、もしくは導入済みの給湯器やエアコン、太陽光発電システムなどの設備機器にて供給した場合の、電気やガス、灯油などの形で消費するエネルギー量。最終エネルギーはエネルギー効率の高い設備機器を使用すれば「必要エネルギー」よりも小さく、反対にエネルギー効率の低い設備機器の場合は「必要エネルギー」よりも大きくなる。
この「最終消費エネルギー」からは実際に支払うであろう光熱費を理論値で算出され、消費者にとってのランニングコストを評価するための経済的指標となる数値である。

用途別にみると、①「給湯」、②「暖房」、③「冷房」 の順番。
いちばん多いのが、給湯だ。
そして、暖房、冷房の順になっている。

冷暖房負荷を見ると
この、住宅例は、非常に高断熱なのですが
日射遮蔽が、十分でなく 普通(現行の省エネ基準)に比べ、
冷房の割合が多い ことがわかります。

また、熱の移動の過半は、開口部から逃げている。

2019年6月27日木曜日

サスティナブル

再び、彦根アンドレア氏の 話題。
こちらの書籍は、先の「ナチュラルサスティナブル」の後に出版された書籍。
「彦根アンドレアの最高の住まいをつくる方法」
当時、この本を手元に置きながら イマイチ ページを捲らず放置してしまったのは、
書籍の内容が 具体的に 「サスティナブル」に触れたものでなかったため ちょっと肩透かしに
あったような気分だったから。

少し、目次を見てみよう。

1.光(自然光)
2.色
3.空気の流れ
4.形には理由がある
5.空間のつながり
6.ポーチと玄関

・・・と 14まで 232項 の間
ダイレクトに「サスティナブル」へと結びついた 項目 がないのである。

さて、直に アンドレア氏の、レクチャーを聴講した今となれば どのような
感想を持つだろうか。

まず、表紙に
 How to design beautiful house for a comfortable
    and sustainable life style.

とある。

また、アンドレア氏自身 レクチャーの中で
「建築は、感じるもの、説明するものではない」と初めに語った。

また、サスティナブルとの評価を受けてから、ご自身で振り返ってみても
「ただ、普通に ” 気持ちいいな ” というようなことを
 その場面ごとに考え て設計しているだけなのに?」

とも語っている。

サスティナブル の定義を どうするかといえば 「パッシブ」を内包したものではないかと思う。
パッシブな手法は、建築の初期計画から 微に、また漫勉(まんべん)にそれぞれの フェーズで 採用される。
決して これ見よがしに 在る ものではないと感じるようになった。

きっと、「アンドレア氏の1~14項目まで」は、「これ見よがしに」サスティナブルを誇る
というようなものではなくて、少し少しの場所で ちょっとずつちりばめられて 彼女の
設計を パッシブなものだと感じさせるものになっていくのだと レクチャーを受けて
また、改めて書籍をめくってみた今は 納得できるようになった。

2019年6月3日月曜日

Sustainable?~2

併せてこちらのスピーチも、

https://www.youtube.com/watch?v=h-ICELS3NPg

2018年12月12日、ポーランドのカトヴィツェで開催されたCOP24(気候変動枠組条約第24回締約国会議)において、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(当時15歳)が気候変動の危機を世界に訴えました。

Youtubeより

Sustainable?

https://www.youtube.com/watch?v=N0GsScywvx0

彦根アンドレア さんは、
ナチュラル・サスティナブル、生きる建築の姿  鹿島出版会

の出版に合わせて、「サスティナブル」ってなに? と
その「定義」とは何か、文献をあたり 一生懸命に調べた。
そして、いちばんわかりやすいと思ったのが 次の言葉だそうだ。

「この理念は、将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく
 今日の世代のニーズを満たすような開発である」
 1987、ブルントラント報告より

 

 

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2019年6月2日日曜日

ナチュラル・サスティナブルー2

「自然にも人間にも優しい建築」

彦根アンドレア 氏 講演会

室内温度と壁面の温度 から導いた 快適な範囲

 

壁の温度には ガラスの温度が大切
壁から入ってくる冷たい外気は人の「快適性」に大きく影響を与えるのだから。

 

民家の共通性、

 

少し 彦根アンドレア 氏の 講演会メモを羅列してみる。

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デコンな建築を目指していた 学生時期
(常軌を逸したような、形態遊びな建築は控える)

壊れていくもの の使用は控える
(建築は古びていくが壊れないけど、中の設備は必ず壊れる
 同じ費用を投じるなら、設備ではなく ”更新できない、建物に費用を傾ける)

サスティナブル
(はじめはちっともわかっていなかった、今は = ”あたりまえの事なんだ”
がサスティナブルなんだ)

けれども、建築は「説明するものではなく感じるものです」
(だけど本を出版することになったときに、きちんと説明をしなければ
ならないように なってしまった。でって多くの人が読むのだから)

日本の 家庭での消費エネルギー は実は多くない。
(多くの人は、 我慢をして  暖房の設定温度を下げたりしている
(我慢は、その人が勝手にすればいい
(だけど、健康は それじゃあダメ ”ヒートショック”

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会場が暗すぎて メモが上手く取れなかった。

建築は説明ではなく 感じるものだけど、こうしてここにわざわざ来てくれた
皆さんに説明をしなければならないので まとめてみました。

(そうそう、アンドレアさんの 公演は 多くがそこから始まります・笑)

 

2019年6月1日土曜日

サスティナブルデザイン JIA25年賞

大阪堺筋(アイカショールーム)で、建築家 彦根アンドレア さんの
レクチャーがあるという情報を掴み、潜入。

25年賞というのは(多分)・・その建築が産み出されたときから25年を経て、再評価され
その歳月を経て.,好ましい状態であったとき、与えられる賞だという。

 

この書籍は、アンドレア氏が、”ピーエス社”に招かれ 日本で ピーエス社の施設を 設計 した一連の流れを
書籍にまとめたものであり、当時発売されてすぐに 購入したものだ。

本書では、ピーエスの「工場」「ゲストハウス」「管理部門」 を 紹介している。
工場は「IDIC」と呼ばれ、完成後 JIA(日本建築家協会)の環境賞を受賞している。
そして、つい昨年 再び25年を経て 再評価を受けたのだ。

 

スライドは、Idac 完成ののちに 住宅を中心に設計を積み重ねていく中で、
小玉祐一郎 博士・武政孝治 博士によって開発された SolarDesigner である。

 

  

こちらは、アンドレア氏 が副代表を務める「日本・エネルギーパス協会」のツール「エネパス」の紹介。

アンドレア氏の、建築設計については今後通りに触れていこうと思うので ここで一旦筆をおく。

フェルメール展・駆け足

フェルメール展

 

 フェルメール展

スケジュールがタイトな中、フェルメール展に駆け込みました。

込々で、正直 「絵画」を観る環境とはいえなかった。

ラベル

講習 (63) 自立循環型住宅 (55) パッシブデザイン (51) 光熱費1/2 (48) シミュレーション (40) 省エネ (38) 低燃費住宅 (33) 木造 (26) 制度 (22) 温熱環境 (22) 設計の進め方 (21) その他 (19) wallstat (15) 設計手法 (15) ツール (13) 断熱 (13) 木の家設計家 (13) 未分類 (13) 構造計算 (13) 構造アプローチ (12) Forward to 1985 (11) 野池学校 (11) 徳島杉 (10) 省エネ法 (9) 耐震 (9) コンピュテーショナル (8) 川内の家 (8) 日射熱利用 (8) 耐震等級3 (8) サスティナブル (7) 予算 (7) 住宅 (7) 結露・温熱環境 (7) うちエコ (6) 住宅医 (6) 東南海地震 (6) 環境設計道場 (6) 山すまいまちネット (5) 改正省エネ法 (5) 焼杉の家Ⅲ (5) 薪ストーブ (5) SKETCHUP (4) エネパス (4) リフォーム (4) 展覧会 (4) 暮らし省エネマイスター (4) 温湿度 (4) 焼き杉の家 (4) 設計 (4) NPO山すまいまちネット (3) ウッドマイルズ (3) エネルギーパス (3) 伝統構法 (3) 地域性 (3) 建築 (3) (3) 環境 (3) 資料 (3) 防災 (3) NEWS (2) Rhino (2) ladybug (2) インスペクション、補助金 (2) パッシブハウス (2) 住宅医、リフォーム、断熱改修 (2) 健康住宅 (2) 空気線図 (2) 3D (1) CLT (1) HEAT20 (1) SolaeDEesigner (1) ZEH (1) blog (1) wallstat(地震倒壊シミュレーション) (1) エコモデルハウス (1) コンセプト (1) サスティナブルデザイン (1) サーモカメラ (1) シミュレーション ツール (1) シミュレーションツール (1) セミオーダー (1) ハザードマップ (1) パッシブデザインツール (1) ホームズ君 (1) モデル建物法 (1) 家具 (1) 徳島 (1) 徳島の住宅医 (木造建築病理学) (1) 持続可能な (1) 断熱リフォーム (1) 暮らし (1) 書籍 (1) 法規制 (1) 津波 (1) 洪水 (1) 活断層 (1) 湿度 (1) 環境共生住宅 (1) 環境履歴書 (1) 耐火建築物 (1) 聴竹居 (1) 藤井厚二 (1) 講演会 (1)