アンドレア氏の、スライドの中に エネルギーパス が表示されている。
EUなどの先進国では、賃貸・売買などの不動産取引時に、「家の燃費性能」が、エネルギーパスにて明示されている。床面積1m2あたり○○kW時必要という形で数値化されており、誰でも簡単に家の燃費を確認する事ができるため、立地やインテリアなどと同じく「家の燃費」が住宅の価値基準として重要な判断要素となっている。
なお、生活スタイルなどによる変動は考慮していないため、住宅の省エネルギー性能を比較する基準であり、実際の燃費を保証するものではない。
例えば、こんな感じ。
必要エネルギー:
この住宅で室温を冬期20℃、夏期27℃以下、一定の給湯を使用するなどの、所定の生活を一年間過ごした時に冷暖房、給湯、換気、照明を
使用するのに必要となるエネルギー量。給湯器や発電システムなどのアクティブな設備効率は含まれない、断熱性能や日射コントロール性能などのパッシブな省エネルギー性能。
この住宅自体の省エネルギー性能を示す値であり、数値が少ないほどに高性能であり、高い居住快適性や健康性能をもつ。
最終消費エネルギー:
住宅自体のエネルギー需要である必要エネルギーを、導入予定、もしくは導入済みの給湯器やエアコン、太陽光発電システムなどの設備機器にて供給した場合の、電気やガス、灯油などの形で消費するエネルギー量。最終エネルギーはエネルギー効率の高い設備機器を使用すれば「必要エネルギー」よりも小さく、反対にエネルギー効率の低い設備機器の場合は「必要エネルギー」よりも大きくなる。
この「最終消費エネルギー」からは実際に支払うであろう光熱費を理論値で算出され、消費者にとってのランニングコストを評価するための経済的指標となる数値である。
用途別にみると、①「給湯」、②「暖房」、③「冷房」 の順番。
いちばん多いのが、給湯だ。
そして、暖房、冷房の順になっている。
冷暖房負荷を見ると
この、住宅例は、非常に高断熱なのですが
日射遮蔽が、十分でなく 普通(現行の省エネ基準)に比べ、
冷房の割合が多い ことがわかります。
また、熱の移動の過半は、開口部から逃げている。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。