パッシブ・デザイン建築シミュレーション入門
シミュレーションには、その基準となる データが必用です。
温熱環境シミュレーションであれば、皆さんが すまいを築く場所の 気候のデータです。
それを、「標準気象データ」といいます。
私が、使用している EnergyPlus にも 標準で 日本の気象データが 用意されていますが
最も近い場所で、高知県、又は 大阪 です。
これじゃあ、地域性も何も在ったもんじゃありません。
そこで、「シミュレーション入門」を作ってくださった 先生が
日本全国 840 箇所の気象データ を持つ、拡張アメダスデータを
EnergyPlus で使えるように マニュアルを書いてくださいました。
そうしないと、熱的原理 を学ぶだけなら足りますが、実務では全く使えないからです。
ただ、この作業、些か シミュレーションに 馴染みのない私には 難易度が高く、4日ほどかかってしまいました。
もちろん、このデータだけで 設計をするわけじゃありません。
最優先は、現地の観察 だというのは 建築士なら アタリマエのことです。
その土地のことを 知らずして 人様の住まいの図面を描く?
ありえないことです。
この標準気象データー を用いて 今後 設計に役立てていくことにします。
どれぐらいの 軒があれば どれぐらい部屋は涼しくなり、又は 寒くなるのか?
それを、甘く見るような日本の住宅設計、まだまだ、ガラパゴス携帯 と同じ状態ですね。
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