2018年11月2日金曜日

パッシブデザイン4_室温シミュレーション

日射遮蔽と取得(採り込み)の違いを検討してみました。
実線が適切な 遮蔽をした場合、と点線が 真逆の対応をした場合です。

実線は、晴れた昼はカーテンなど余計なものを除いて、目いっぱいに日射を採り込んだ場合の室温。
夜は、カーテンを閉じて昼間にためた熱を逃がさないようにした場合。

反対に、点線は晴れた昼にカーテンで日射の取得を除いた場合。

カーテンの開け閉めでもこれだけの違いがあります。

夏はどうでしょう。

いずれにしても高温ですが、実線では昼の日射を遮って、点線は目いっぱい取り込んでいます。
(そんなことをする人もいないとは思いますが)
適切に遮蔽すると6度近く室温がさがります。

ここまで描いてきたのは、冬・夏のいくつかのモードですが
中間期(春・秋)は、どうでしょうか?
ということを考えていきます。

これらの手法は、「〇〇工法」というような明確な手法ではなく
設計の ”イロハ” だと思います。
設計するときには、計画にあたって真っ先に考える類の事でしょう。

パッシブデザインに、はっきりした定義・工法がないのは その敷地であったり
住まい手のライフサイクルであったり、様々な手法が合わさったデザインの集積だからなのです。

スイッチ一つで全て解決!ではなく、人の行動が アクティブじゃないと カーテン開けたり閉めたり
という事は出来ないでしょう。

最後にこれらの どのモードが採用できるか をプランニングの時から考えるのが大変ですが・・・

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